Pokémon Past Generation Advent Calendar 2021の24日目の記事です。
また内容に関してはすのーのポケモンからの移行した記事になります。
少々修正していますが基本的にはほぼ同等の内容です。
焼き直しになりますが追加した内容もありますので是非御覧ください
私独自の視点と曖昧な記憶によって多少過激な表現もあるかもしれないのでご了承ください。
あと前置きが長いで飽きたら適当に飛ばすことを推奨します。
前置き
まず、結論パとは何よ?と思われる人もいますので結論パについて説明していきますね。
第四世代のシングル環境における安定した勝率をたたきだせるとされたパーティでバンギラス、ガブリアス、メタグロス、スイクン、サンダーの5体をベースにしています。
残り枠には催眠術の命中率70%であり強力な範囲と素早さを持ったゲンガーや圧倒的破壊力で受け不可とまで言われたボーマンダ等を入れています。
全体的にバランスとタイプ相性が優れていて、さらに個々のポケモンの能力が非常に高いと言えます。
似たようなパーティも多かったため、当時は賛否が多かったです。
特に中堅ポケモンを中心としたプレイヤーからの批判は大きいもので、厨パやら勝って当たり前、負けたら罵詈雑言で動画でネタにされるなど散々な扱いをされていました。
一方で種族値の高さや見た目の並びのカッコよさから登場から根強い人気を誇ったパーティとなります。
みなさん、この文章を読んでいてどう思われましたか?
何か気づきましたか?
色々突っ込みどころありますよね。
私ならまず第四世代のシングル環境ってなんやねんって突っ込みたくなります。
今回は第四世代シングル環境とは何かと結論パとは結局何なのかについて解説していきたいと思います。
対戦環境について
そもそも第四世代のシングル環境は私が確認する限り複数存在が見られます。
1. SNSや掲示板環境
第四世代はランダム環境などは存在しなかったので必然的に対戦するときはフレンド対戦となります。
よって当時はグリーやモバゲー、mixiといったSNSや掲示板での対戦が盛んに行われていました。
そこでは独自のルールが発展しており、特に第四66*を中心行っていたプレイヤーはレベルが高く、現在では他のゲームでも有名なプレイヤーが数多くいます。
しかしそれらSNSは会員制であるため、表立って情報は出にくく伝聞でしか確認できず、実際にどのようなやり取りがあったかは分かりません。
現在ではそれらの交流場所からツイッターやDiscordといった比較的オープンな環境でやり取りが行われているため、いい時代(?)になったのでは無いかなと思います。
*第四66とはDSを用いた第四世代の見せ合いなしの6対6のフルバトル。非常に硬派な試合展開になりやすく、所謂上手い人が一生勝てるようなゲームになっている。
3対3と比べて受けがしっかりと効くルールであるため、長い試合になることからステルスロックが非常に重要な技となっている。
そのためステルスロックに弱いポケモンが3対3よりも弱く評価が落ちている。
(例:メガヤンマ)
2.オフ勢環境
今でこそ全く聞かれなくなりましたが当時はオフ会をメインに出ている層をオフ勢と呼ばれていました。
一方で、SNSやニコニコ生放送などのオンラインで対戦をメインにする層をオン勢等と呼ばれていました。(所説、出典無し)
オフ勢はかなりの強豪揃いで過去作時代のレジェンド**達はここに所属している場合が多かったです。
今では考えられないこととしてはオンラインで対戦をメインに行っているプレイヤーはオフ会に参加していませんでした。(なんとなくですがレジェンドを恐れていた節があったような気がしますが真相は分かりません)
BW発売直前か直後か忘れましたが、とあるオフにニコ生出身のオン勢が参加しいきなり優勝したところ、その日のニコ生でかなり盛り上がりました。
その後はオフ勢等の隔たりもなくなり、このような風潮があったことすら忘れらています。
話は変わってこの環境では主にDS対戦をメインにしたシングル対戦と公式大会ルールが行われており、DP-Ptまではオーバーレベルの禁止(51以上の禁止)の環境であったため、一部のポケモン(バンギラス等)や技が使用できなかったりしました。
HGSS発売以降はWCS2010公式のGSルールを中心にオフ会が開かれたため、シングル環境は殆ど開拓されず、一般的にはPtまでの環境となります。
**レジェンドの話はこちらのアーカイブで聞けます
3.ニコ動ニコ生バトレボ環境
お待たせいたしました。この環境が所謂第四世代のシングル環境と言われるものになります。
動画映えや対戦の手ごろさからDS対戦ではなくwiiのポケモンバトルレボリューション(バトレボ)を用いた対戦環境となっています。
この環境はかなり特殊なルールで行われていた環境なので簡単に説明します。
・HGSSのタワー準拠(フラットルールであるためオーバーレベルポケモンや技の解禁)
・複数催眠の禁止
・催眠ターン及び催眠術がDP仕様(2ターン確定眠り+命中率70%)
詳しい環境の変遷は以下のびんとろさんのブログをご覧ください。
この環境は催眠技が強い***ため、その対策としてサンダーが強いです。
そのサンダーにバンギラスが強く、バンギラスにガブリアスやメタグロスが強く、スイクンがガブリアスやメタグロスに強いため、結論パは一見理にかなっているように思えます。
***催眠について
しかしながら結論パは致命的な弱点も多く、例えばガブリアスを全く受ける気のない地面技が一貫したパーティになっています。
うっかりバンギラスを選出してしまうとただでさえキツイ相手のガブリアスの砂隠れをサポートしてしまいぼろ負けすることもしばしばあります。(この世代では天候が永続であるため砂隠れの発動機会が非常に多い)
さらに言うと結論パは環境後半には存在はしていたものの、強力なパーティではありませんでした。
当時有名なニコ生の大会で"こばと杯"というのがありましたがBW発売直前の最後の大会では結論パは多く使用されていたものの、優勝どころかベスト8にすら入っていませんでした。
こばと杯ファイナル結果2010.8
ポケモン1 | ポケモン2 | ポケモン3 | ポケモン4 | ポケモン5 | ポケモン6 | |
---|---|---|---|---|---|---|
優勝 | ガブリアス | ギャラドス | バンギラス | ドータクン | サンダー | ユキノオー |
準優勝 | ゲンガー | ヒードラン | ソーナンス | バンギラス | ガブリアス | ライコウ |
3位 | バンギラス | ガブリアス | ゴウカザル | ドータクン | ライコウ | ゲンガー |
トゲキッス | メタグロス | ライコウ | カビゴン | ガブリアス | ギャラドス | |
ベスト8 | ハッサム | ガブリアス | ラグラージ | ギャラドス | ヒードラン | ラティオス |
ガブリアス | バンギラス | スイクン | ゲンガー | ヘラクロス | ヒードラン | |
ゴウカザル | ドダイトス | エンペルト | ドサイドン | ギャラドス | サンダース | |
ラティアス | ボーマンダ | スイクン | ドサイドン | マニューラ | ハッサム |
ちなみにこの当時の最先端はドータクン入りや準優勝のゲンガー+ヒードラン+ソーナンスでこのパーティは結論パはカモるように作られていました。
他のパーティを見てもバンギラスやガブリアスに厚く見れる構成が多く、サンダー+バンギラス+ガブリアスを軸に動く結論パは非常に厳しいものとなっています。
なぜ結論パと呼ばれたのか
正直言ってこれは文献が消えているため所説なのですが、私の記憶が正しければ当時環境の中心と言われたM氏が2009年12月頃に"現時点での環境において結論といえるパーティ"とブログに書き込んだところ、反響を呼び有名になったと思われます。
その後、様々なブログによる書き込みや動画、生放送等で使用者が増加していったことが知名度向上の原因だと思われます。
ちなみにその当時のM氏の影響力は凄まじいもので彼がヘドロゲンガーを使うと真似をして、守るクロバットを配信で使うとみんな直ぐに育成していました。
そこまでの影響力のある彼だからこそ、知名度を上げることが出来たのかもしれません。
ちなみにM氏はブログに書き込んだことをすっかり忘れてるそうです。(要出典)
結論パが流行った理由
理由は三つ考えられます。
1.動画による布教と大人気生主の信者による影響
2.中堅マイナー勢のヘイトによる皮肉
3.当時の環境を対戦していなかったプレイヤーのエアー解説について
1.動画による布教と大人気生主の信者による影響について
1に関しては有名な動画があります。
この動画はニコ動、ニコ生界に大きな反響を呼びバトレボのガチパと言えば結論パというのを確固たるものにしました。
更に有名な生主としてV氏(某VLF氏ではない)がいました。
彼はニコ動での大会に優勝以降最強?とファン(信者?)から言われていました。
そんな彼は配信において結論パを使い続けており、彼のガチパと言えば結論パと言う見方もできました。
その結果、バトレボのガチパと言えば結論パという風潮ができたような気がします。
さらに彼のファンたちは結論パをこぞって使い始め、環境に結論パが多く現れる一因となりました。
****ガチパとは勝ちに行く一軍(?)みたいなものです。
現在では殆ど言われなくなった言葉ですね。
2.中堅マイナー勢のヘイトによる皮肉について
2に関しては当時のニコ動、ニコ生はガチパを異常に嫌う傾向がありました。
当時はレーティングバトルは存在していないため、勝利のみを追求する必要がありませんでした。
なので代わり映えのしないガチパの動画を上げるとアンチコメントが付き、勝ってもポケモンが強いから当たり前、負けると弱いだのなんだのぼろ糞に書かれていました。
ちなみに前述のV氏はガチパの他に中堅ポケモンの対戦も上げていたため、アンチコメントを比較的減らせていました。(生放送でのアンチの荒れ具合は酷かったですが)
一方で中堅やマイナー勢はほとんど見ないポケモンの採用や意表を突く構成などで勝つことよりも楽しませることを軸に考えていました。
そんな彼らからしたら勝つために同じポケモン、同じ並び、同じ技のガチパようなものはツマラナイものであり批難の対象でした。
そのやり玉として結論パが上がったと思われます。
当時のガチパは良くわからないけど結論パは分かる人という中堅マイナー勢はかなりいるのもこれらが原因だと思われます。
3.当時の環境を対戦していなかったプレイヤーのエアー解説について
3に関しては冒頭の結論パの説明をそのまま解説したことによる結果です。
結論パの解説がさも正しいかの如くエアーな方が広めていった結果、事実が少しずつ変わりこのような事態になったと考えられます。
そうなった理由としては出典が当時のプレイヤー以外が書いたような怪しい内容以外全く無かったことが原因かなと思いました。
そもそも大した知識もないのに解説動画で稼ぐために適当にネタにしやすそうな結論パを使い、俺は第四世代分かってるだろw的な感じになるからだと思われます。
エアプがバトレボ環境を知らない人を釣ってまたエアプが増える酷いサイクルになっていました。
私やその周りの地道な啓蒙活動(?)の結果、この記事を書いた当初から解説系の動画内容が変化しているように思えます。
当時結論パと言われるものがあったが、実は結論ではなかった等の解説動画がちらほら見られるようになりました。
終わりに
結論パが最強だったと事実がねじ曲がった内容がネット上でチラホラ見られたので今回書いてみました。
私も知らない部分が多く、過去のブログ等を読みながらなんとか掘り起こして考えて書いてみました。
ちなみに結論パはどういうものか一言で言うならパーティの名前です。
それだけを覚えていただければ大丈夫です。
今後は間違ってもバトレボ環境に結論があったなんて言わないようにしましょうね。