先日の大会で使用した構築です。
【概要】
氷タイプの苦手な鋼タイプを対策するのではなく役割集中とハメによって処理を目指した。
【構築経緯】
以前ユキノオーを組ませることでマンムーの雪隠れを能動的に発動させる構築を使われ、これは強いのでは?と思い構築を考えることにした。
構築の方針としては①かわす事を特化する②鋼タイプを選出させない③選出されることを甘んじて受けれるの2点が考えられる。
①はバトレボ環境ではバンギラスの使用率が高いため、霰をキープすることが難しいことから雪隠れの回避はサイドプランとした。
②はそもそも厳しく、鋼タイプと相性の良いポケモンが多く存在するバトレボ環境では極端な構築にしないと選出制限しにくい。
なので今回は③の選出させつつハメていくことを考えた。
ハメていく方法として起点にする方法と役割集中で突破する2つがある。
今回は鋼タイプを起点にしつつ疲弊させて強引に突破することもできる欲張りプランを取れるようにした。
鋼タイプを選出させやすいポケモンとしては氷タイプの他にドラゴンタイプがいる。
特にラティオスとガブリアスは鋼タイプを呼びやすいポケモンなのでこれらを同時採用してより選出させやすくした。
選出させた後のプランとしては吹雪や霰での削り+ドラゴン技のゴリ押しプランになる。
鋼タイプの裏のポケモンはユキノオーやマンムー、ガブリアスのどれかに弱い傾向があるため鋼タイプを処理した後は大幅に有利に戦うことができる。
(ドータクンの裏にはバンギラスやライコウ、ハッサムの裏にはラティオスやスイクンなどが選出されやすいため)
ハメプランとしては拘りトリック+マンムーの身代わりやユキノオーの守るでの立ち回り制限をして交代を誘発して相手に霰ダメージの負担を掛けたりマンムーの身代わり我武者羅の起点を作ったりできる。
ここまでで役割集中が強いとはいえドラゴン技の一貫が厳しいのでユキノオーと相性の良いヒードランを採用してノオードランとして戦えるプランを考えた。
最後にマンムーと相性がよく身代わりの起点作りに役立つ電磁波ギャラドスを採用した。
【パーティ詳細】
ユキノオー
性格:臆病
実数値:165-*-95-144-106-123
努力値:0-*-0-252-4-252
特性:雪降らし
持ち物:気合の襷
技:吹雪、草結び、守る、宿木の種
調整
CS:全振り
今回のパーティの根幹。
技構成はよくあるユキノオーであるが目覚めるパワー炎は採用せず、後発に置きやすい身代わり持ちのヒードランやマンムーが宿り木の種と相性が良いのでそちらを採用した。
ヒードラン
性格:臆病
実数値:193-*-127-155-127-141
努力値:212-*-4-36-4-252
特性:貰い火
持ち物:食べ残し
技:噴煙、身代わり、守る、毒々
調整:
H:16n+1
S:最速
一般的な身代わりヒードラン。
ラティハッサム相手に選出していくために採用した。
炎技はガブリアス後出しなどに火傷ワンチャンを作れる噴煙にしている。
マンムー
性格:陽気
実数値:185-182-100-*-81-145
努力値:0-252-0-*-4-252
特性:雪隠れ
持ち物:光の粉
技:地震、氷の礫、身代わり、我武者羅
調整
AS:全振り
今回のパーティを作るきっかけとなったポケモン。
氷タイプで鋼タイプを選出誘導しつつ雪隠れの回避性能を活かしてハメていく。
ドラゴンに強いのはもちろん、霰下では身代わり我武者羅の性能を活かしてドータクンを倒すことができるのでバンギドータにも強めになる。
最速にすることでヒードランや遅めのスイクンに先制が取れるようにしている。
ラティオス
性格:臆病
実数値:155-*-101-182-130-182
努力値:0-*-4-252-0-252
特性:浮遊
持ち物:拘り眼鏡
技:流星群、波乗り、雷、トリック
調整
CS:全振り
選出誘導と起点作り、繰り出し性能、対水や電気、格闘と幅広い範囲で使用できるポケモン。
ヒードランやマンムー苦手な水タイプなどに繰り出して流星群で負担をかけることができる。
ドラゴン受けの鋼タイプを呼べるため、トリックの起点にして後発の守るユキノオーや身代わりマンムーをより動かしやすくすることもできる。
単体性能と起点作りと今回のパーティと非常に噛み合っている。
ガブリアス
性格:意地っ張り
実数値:183-200-115-*-106-154
努力値:0-252-0-*-4-252
特性:砂隠れ
持ち物:拘りスカーフ
調整
AS:全振り
積み対策兼バンギラス対策、スイープ役として採用した。
マンムーだと繰り出しが怪しいバンギラスへの圧力として採用した。
またユキノオー+マンムーのような選出だと龍の舞ギャラドスが厳しいのでその対策としても使える。
ドータクンを呼びやすいポケモンなのでマンムーの雪隠れ身代わり我武者羅を決めやすくなる。
パーティ全体がガブリアスに厚めであるため、ガブリアスは火力の出せる意地っ張りにしている。
ギャラドス
性格:意地っ張り
実数値:201-165-120-*-128-102
努力値:244-36-164-*-60-4
特性:威嚇
持ち物:カゴの実
技:滝登り、雪雪崩、眠る、電磁波
調整
HB:
HD:
C182拘り眼鏡ラティオスの流星群を確定耐え
C132ガブリアスの流星群を確定2発耐え
A:
155-101ラティオスを反撃雪雪崩で中乱数1発
クッション役兼電磁波撒きとして採用した。
いくら鋼タイプを釣る構築といえど身代わり展開ができないと非常に弱いので切り返し手段として使える眠る電磁波型にした。
技構成や配分に関しては以下のブログを参考にした。
【基本選出】
基本選出
++
ライコウドータなどの無天候相手は基本的にこの選出をする。
トリックで起点を作って身代わりマンムーで詰めることを狙う。
迷ったらこれ。
対バンギドータ(砂パ)
ギャラドスorラティオスorガブリアス+ユキノオー+マンムー
oror++
バンギドータは構築が幅広いので選出に柔軟性を持たせていきたい。
例えばルカリオやカイリキーがいる場合は剣の舞ストーンエッジで落とされることからギャラドスの選出が厳しくなるのでラティオスやガブリアスに変えたりするほうが良い。
逆にヒードランなどがいる場合は守るで拘り固定されると面倒なのでギャラドスのほうが動かしやすい。
対ラティハッサム
ユキノオー+ヒードラン+ラティオスorガブリアスorギャラドス
++oror
後発は水ポケモンとかに厚くしたい場合はラティオス、ライコウに厚めにしたい場合はガブリアス、ヒードランやギャロップに厚くしたい場合はギャラドスにすると良い。
【反省点】
鋼タイプには想定通り戦えていたが格闘タイプが想像以上に重かった。
鋼タイプにはない範囲の技のパンチ系や岩技が非常に厳しく受けにくかった。
特にカイリキーは天敵で回避をプランの一つにしているにも関わらずノーガードで必中なため非常に厳しかった。
それらの対策としてユキノオーに絶対零度を仕込むなどするのが良かったかもしれない。
まだまだ伸びしろのある構築なので今後も研究していきたい。