この記事はPokémon Past Generation Advent Calendar 2023 26日目の記事です。
前日はptrstさんのシロガネ山コンセプトマッチ 桂馬 vs しゃわについて語らせてほしい -なぜポケットモンスター第三世代の最終回と呼ばれるのか- - メガカイロスは強いという記事でした。
(大嘘)
今回は近年開発されたバトレボの型を紹介していきます
ガブリアス
HD拘り鉢巻(きもすぎガブリアス)*1
性格:意地っ張り
実数値:213-180-116-*-123-125
努力値:236-108-4-*-140-20
特性:砂隠れ
持ち物:拘り鉢巻
技:
確定 逆鱗、地震
調整
B:
A186バンギラスの冷凍パンチを最高乱数以外耐え
A155ドータクンのジャイロボールを確定2耐え
D:
C155スイクンの冷凍ビームを最高乱数以外耐え
C132ガブリアスの流星群を確定耐え
S:
最速バンギラス+1
現在メジャーな汎用型スイクン(控えめHC)へのカウンターのポケモンとして開発された。
様々なポケモン相手に強引に居座って拘り鉢巻逆鱗を押し付けることができる。
あまりにも硬すぎるゆえに様々な攻撃を耐えて砂隠れの試行回数を稼ぐことからキモすぎガブと愛称がついた。
この型が開発されるまでは拘りスカーフ型や気合の襷流星群の両刀が環境の大半で火力よりもパーティの相性補完や終盤のスイープなどで貢献する型が多かった。
なので控えめHCスイクンのような耐久に多少不安のあるポケモンでも容易に後出しができた。
この型の登場により中途半端な耐久では後出しできなくなり様々なポケモンに影響を与えた。
スイクン以外にはドータクンも勇敢HAからHBベースに徐々にシフトしてきている。
今後は早い拘り鉢巻持ちポケモンも増えてくることが考えられより対処が難しくなると思われる。
両刀拘りスカーフ*2
性格:無邪気
実数値:183-151-115-132-95-169
努力値:0-4-*-252-0-252
特性:砂隠れ
持ち物:拘りスカーフ
技:
確定 逆鱗、流星群、地震
選択 火炎放射、寝言
調整
C:
無振りラティオスを流星群で確定1発
S:
最速
拘りスカーフガブリアスや桂馬ンダ(耐久調整拘りスカーフボーマンダ)に強い型として開発された。
拘りスカーフガブリアスはハッサム等のダメージを考えると意地っ張りで採用している場合が多いため、上を取れる最速を採用して有利な対面にしている。
また桂馬ンダは陽気ガブリアスの逆鱗耐え+意地っ張りガブリアス抜きの配分をしているが最速+流星群を採用することで桂馬ンダにも強くなっている。
副産物としてラティオスなどドラゴン技を打ちたいが逆鱗しかない場合は後発のポケモンに起点にされてしまう問題も解決している。
流星群を採用しているため打ち逃げもできるようになっている。
キモすぎガブと共にガブリアスのカスタマイズ性の高さが分かる型となっている。
対バンギドータ
グライオン
性格:腕白
実数値:181-117-194-*-95-115
努力値:244-12-252-*-0-0
特性:砂隠れ
持ち物:ヤチェの実、食べ残し、光の粉
技:
確定 身代わり、羽休め
選択 地震、ハサミギロチン、雷の牙、氷の牙、炎の牙、辻斬り、毒々
調整
B:
A186バンギラスの冷凍パンチ後に身代わりが貼れる
A186バンギラスの冷凍パンチ*2をヤチェの実込みで乱数で耐える
A155ドータクンのジャイロボールを身代わりが上2つ切って耐え
D:
C167ライコウのC+1目覚めるパワー氷をヤチェの実込みで耐え
S:
準速バンギラス+2
近年のトップメタであるバンギラスドータクンの並びに非常に強いポケモンとして注目されている。
5世代から追加されたポイズンヒールがまだないため砂隠れで採用されている。
基本的にバンギラス側からは打点がないため、対面なら砂隠れを活かした身代わり連打で起点にできる。
またドータクンが後出しされても特殊技でなければ身代わりも割られないのも強み。
ドータクンとよく組まれるポケモンとしてライコウが使われるがそれにもヤチェの実を持っていれば最低限戦えるのも強み。
ハサミギロチンもあるため後出しされにくいのも良い。
トップメタに強く、運で捲れる強さも持っているとなると流石に強いと言わざるを得ない。
ニョロボン
性格:やんちゃ
実数値:191-130-120-110-99-90
努力値:204-108-36-160-0-0
特性:貯水
持ち物:達人の帯
技:
確定 瓦割り、冷凍ビーム、目覚めるパワー電気、催眠術
選択 気合パンチ
調整
A:
H207-B130バンギラスを達人の帯瓦割りで乱数1発
B:
A182ガブリアスの拘り鉢巻逆鱗+砂ダメージ耐え
C:
無振りガブリアスを達人の冷凍ビームで確定1発
突如現れた中堅界からの刺客。
バンギラスドータクンに対して格闘タイプは強く、カイリキーなどは以前から採用されていた。
その上催眠があるということで以前から度々強いかもしれないと言われていたがようやくまともな型として確立した。
エルレイドを差し置いてこちらを採用する理由としては耐久面にあり、悪半減は対バンギラスで見ると大きなメリットとなっている。
また格闘が厳しいギャラドス相手にも貯水でメイン打点を封殺しているためかなり有利と言える。
今後増えることはないだろうがたまに見て困るポケモンくらいにはなっただろう。
雪隠れ族
マンムー
性格:陽気
実数値:185-182-100-*-81-145
努力値:0-252-0-*-4-252
特性:雪隠れ
持ち物:光の粉
技:地震、氷の礫、我武者羅、身代わり
ユキメノコ
性格:臆病
実数値:145-*-90-132-91-178
努力値:0-*-0-252-4-252
特性:雪隠れ
持ち物:食べ残し、光の粉
技:
確定 冷凍ビームor吹雪、身代わり
選択 シャドーボール、10万ボルト、威張る、電磁波、歌う(XD)
雪隠れは古来からあったが砂がきつい鋼タイプがきついなどで使われていなかった。
その問題点を先に大きく鋼タイプに負担を掛けてから立ち回ることで解決した。
雪隠れは命中不安故に相手にユキノオーを処理させた上に天候を取る動きを強要させることができるため、立ち回りを歪ませることができる。
ユキノオーギャラドス雪隠れなどの選出をして鋼+電気の並びを疲弊させていくのが狙い。
マンムーは雪隠れと身代わり我武者羅で相手を削っていくのが基本。
通常はドータクンに一切刃が立たないポケモンであるが雪隠れの躱しと我武者羅で強引に11交換に持っていくことができる。
また単体スペックがそこそこ高く、バンギラスにも強めなので霰下でなくてもそこそこ戦えるのが強い。
無効タイプもあるため起点を作りやすくとりあえずの身代わり+我武者羅+氷の礫だけでも仕事ができる。
一方、ユキメノコは素早さが高いため強引に身代わりの起点を作ったり、雪隠れ威張るで強引な運ゲーを仕掛けることができる。
砂隠れガブリアスやヘドロゲンガー、いばみがメガヤンマなど数多くの害悪ポケモンがいるバトレボ環境にまた一つ害悪が増えたと言えるかもしれない。
起点作り
ミミロップ*3
性格:臆病
実数値:171-*-104-74-118-172
努力値:244-*-0-0-12-252
特性:不器用
持ち物:満腹お香、黒い鉄球
技:
確定 我武者羅、身代わり、すり替え
選択 電光石火、冷凍ビーム、アンコール、バトンタッチ、甘える、電磁波
調整
B:
A200ガブリアスの逆鱗耐え
D:
C167ライコウの拘り眼鏡雷耐え
C155スイクンの冷凍ビームを2耐え
S:
最速
近年開発された起点作りポケモンの中でも元々かなりマイナーなポケモンの部類だったと言えるのがこのミミロップ。
この型は第8世代辺りで開発され特にエルフーンで使われていた満腹お香すり替え型をバトレボにも逆輸入したもの。
ミミロップは知る人ぞ知るポケモンで耐久面はそこそこ高く、特化すればラティオスの拘り眼鏡流星群も耐えられる高耐久を持っているミラーコート持ちポケモンという印象だった。
しかし火力もないため物理でゴリ押せば他にやることのない大したことがないという認識があった(と思う)。
この不器用満腹お香すり替えは今までのミミロップには無かった起点作り展開を可能にした。
また満腹お香トリック自体はドータクンで稀に使われることがあったが催眠対策の身代わりでついでに対策されるため意外と通しにくかった。
ミミロップは不器用により満腹お香の影響を受けず、またそれなりに素早いポケモンであることから様々な相手を起点にできる。
ラムの実を奪えるため後発から出すいばみが系のゲンガーやクロバット、メガヤンマと相性が良い。
満腹お香から身代わり連打でHPを削って我武者羅にも繋げられるのは他の起点ポケモンには出来ない芸当だと思う。
今までの起点作りとは一線を画すポケモンなので今回は紹介した。
終わりに
バトレボで新規開拓された型はこれだけではありません。
今後も数多くの開発や開拓をするために皆様どうぞお付き合いいただけるようよろしくお願いします。
明日はすのーあのりすさんの"誕生日だからチャンネル登録しろ"になります。