先日、公開されたstoicさんのブログにこのような記述があった。
使用率が27%強と、一般枠で一番高い。
単に使用頻度が高いだけでなく、勝率が57%近くあり、それなりにミラーが起きる(勝率を50%に引っ張る)ことを加味するとかなりの高水準と言える。
弱点が多いけど、それ以上に耐性と特性が便利なので気にならない。
実戦値が高いキャラは結局強い。
確かに自分で使っていても勝率が高いように感じ、また勝利に貢献するムーブをいくつも持っているように思えた。
今回はそれらをより深く考察するため自分が愛用している命の珠持ちのユキノオーのダメージ計算を行い、非伝説のユキノオーがどの程度打点を持っているか検証していく。
今回使用計算するユキノオー
実数値:197-113-95-158-105-58
努力値:252-4-0-252-0-0
性格:冷静
技: 吹雪、草結び、氷の礫、守る
持ち物:命の珠
命の珠なのは自分が一番使っているからで補正アイテムなしの火力が気になる人は0.75倍位と理解すると良いかもしれない。
対ダメージ計算キャラ
一般枠はキャラランク上位に入りそうなポケモンを選出。
配分は4thGS解体新書の配分を参考に独自に調整。
ダメージ計算
ダメージ計算は以下のツールを使用した。
また吹雪のダメージ計算はダブルダメージを想定して計算している。
結果
結果は各ポケモンの型ごとに実数値を載せてある。
また複数耐久調整のあるポケモンに関しては防御と特防別にダメージ計算を載せてある。
【カイオーガ】
耐久実数値
H-B-D:
・拘りスカーフ等の無振り
175-110-161
・トリックルームエースのH振り
207-110-161
ダメージ計算
D実数値161
草結び:170~204(D4振りをしない場合は176~)
吹雪:33~39
B実数値110
氷の礫:16~19
無振りは殆どの場合草結びで一撃。
H振りでも吹雪+草結びで確定で落とせるためユキノオーに対して後出し不可能。
具体的な場面としては先発ディアルガのトリックルーム展開から後発カイオーガが吹雪を受けに来る際にカイオーガ交代読み草結びよりも吹雪を撃ったほうが有効になりやすいということ。
また氷の礫は天候ダメージよりダメージが高いため守るよりも氷の礫のほうが良い場面が多い。(ダブルダメージ吹雪の半分程度の打点はある)
【パルキア】
耐久実数値
H-B-D:
・拘り眼鏡等の無振り
165-120-141
・調整パルキア
185-121-141
・トリックルーム始動の耐久振り(ハバン込みC222眼鏡流星群耐え)
197-120-158
ダメージ計算
D実数値141
草結び:100~118
吹雪:74~88
D実数値158
草結び:88~105
吹雪:66~78
B実数値120
氷の礫:24~30(B4振りでも変わらなかった)
無振りパルキアは吹雪+草結びでほぼ確定で落とすことができ、調整パルキアでも吹雪+草結び+天候ダメージで落とすことができる。
一方で耐久振りの場合は草結び*2+天候でも乱数になってしまう。
トリックルーム下でも守るを挟みながら倒しに行かないとやられてしまいかねないので注意する。
【ディアルガ】
耐久実数値
H-B-D:
・拘り眼鏡等の無振り
175-140-121
・D振りのみ
175-140-152
・後発用のHCベース
207-140-121
・トリックルーム始動の耐久振り(C222眼鏡流星群耐え)
207-141-152
ダメージ計算
D実数値121
草結び:28~34
吹雪:85~102
D実数値152
草結び:23~27
吹雪:69~82
B実数値140
氷の礫:28~34
無振りディアルガはもちろん耐久が甘いH振りも吹雪2発+天候ダメージで落とせる。
Dに振り切られるとHPを振らなくても2発耐えられてしまう。
C222眼鏡流星群耐え程度まで耐久を上げられるとパルキアと比べて草結びが通りにくいので露骨に不利になる。
なのでトリル下でも対ディアルガは不利かもしれない。
計算していて気づいたが氷の礫のダメージと草結びの威力がほぼ同等なので覚えとておくと役に立つかもしれない。
【ギラティナ】
耐久実数値
H-B-D:
・無振り(身代わりHP56)
225-140-141
・HD特化(身代わりHP64)
257-140-189
ダメージ計算
D実数値141
草結び:50~59
吹雪:150~176
D+1
吹雪:102~120
D+2
吹雪:72~86
D+3
吹雪:60~72
D実数値189
草結び:37~44
吹雪:114~134
D+1
吹雪:72~86
D+2
吹雪:56~68
D+3
吹雪:44~54
B実数値140
氷の礫:50~60
流石のギラティナでもH振り程度までなら吹雪で2発程度のダメージが入る。
定数ダメージが絡めば氷の礫込みで乱数で落とすことができる。
しかし瞑想があると流石に不利でHD特化の場合は2瞑想されるだけで身代わりが乱数で耐える程度の硬さになる。
また無振りギラティナの身代わりを氷の礫で乱数で割れるのは覚えておいて損はない。
【グラードン】
耐久実数値
H-B-D:
・C202眼鏡流星群耐え
207-160-138
・C222眼鏡流星群耐え
207-160-151
ダメージ計算
D実数値138
草結び:204~240
吹雪:152~182
D実数値151
草結び:186~222
吹雪:138~164
B実数値160
氷の礫:44~54
流石に弱点であるため草結びを打てば流石に殆ど一撃…ではなく乱数で耐えられてしまう。
現実的なグラードンはD138に設定しているためほぼほぼ問題は無いと思うがワンチャンス耐えられてしまうことを覚えておいたほうが良い。
ちなみにH振りのグラードンは氷の礫で身代わりを割ることができないが無振りなら確定で割ることができる。
【ホウオウ】
耐久実数値
H-B-D:
・一般的な身代わり持ちの配分(身代わりHP52)
209-110-179
ダメージ計算
D実数値179
草結び:16~19
吹雪:58~68
B実数値110
氷の礫:32~38
特防に定評のあるホウオウ相手でもダブルダメージ吹雪で身代わりが割れる打点を持てるため絶望的な対面ではない。
また氷の礫急所でも身代わりが割れるのでワンチャンス作る際は覚えておこう。
【レックウザ】
耐久実数値
H-B-D:
・一般的な無邪気
181-110-99
・一般的なせっかち
181-99-110
・HD振り (食べ残し身代わり等)
209-110-156
ダメージ計算
D実数値99
草結び:35~41
吹雪:424~504
D実数値110
草結び:31~37
吹雪:376~448
D実数値156
草結び:22~26
吹雪:268~316
B実数値99
氷の礫:136~168
B実数値110
氷の礫:132~156
吹雪は流石に耐久振っても耐えない。
本題は氷の礫のダメージ計算でせっかちでも無補正でも殆どの場合は命の珠1回込で耐える。
レックウザとタイマンになった場合、ユキノオー側が不利になる可能性があることは覚えておこう。
【ミュウツー】
耐久実数値
H-B-D:
・無振り
181-110-110
・C222雨下ダブルダメージ潮吹き耐え
181-110-137
ダメージ計算
D実数値110
草結び:106~126
吹雪:94~112
D実数値137
草結び: 84~100
吹雪:76~91
B実数値110
氷の礫:33~39
伝説にしては耐久値が低いため吹雪2耐えするには耐久調整が必要なレベル。
現実的には2回吹雪を当てに行く場面はないだろうが炎技を警戒しなくて良い場面では吹雪連発したい。
氷の礫で身代わりは割れない。
【ルギア】
耐久実数値
H-B-D:
・4thGS解体新書に載っていた配分
207-154-177
ダメージ計算
D実数値177
草結び:39~47
吹雪:120~144
B実数値154
氷の礫:50~60
ホウオウと特殊耐久持っているのに氷弱点のため吹雪で2発、氷の礫で身代わりを割れる。
かわいそう…
計算してみるとユキノオーの強さは火力というより通りの良さであるかなかと思った。
思ったよりも火力が無く実戦でもあれ?と思うことがあったので再認識できて良かった。(ダブルダメージであることを加味すれば十分な火力であるが自分はカイオーガの潮吹き感覚で攻撃していた)
トリックルーム下ならほぼ有利と考えて動かしていたが案外動かしにくいポケモンなのかもしれない。
逆にユキノオーと対面した時はもっと大胆に動かした方が勝ち筋を拾える試合が増えるかもしれない。
被ダメを含めたさらなる考察が必要だと感じた。
次回は一般枠を予定。